ハイラボ


  • メンバー数

    2

  • 公開日

    2022年09月21日

  • 場所

    秋田県五城目町

  • コイン

    COIN

  • コミュニティの紹介

  • コミュニティの詳細

ハイラボとは

ハイブリッドスクーリングラボ(ハイラボ)のまっつん(松浦真)です。 私は、秋田県五城目町という自然豊かな人口8500人の町に暮らしています。 この町は小さいのですが、500年続く朝市があったり、 廃校をインキュベーション施設にしている場所があったり、 色々と面白い動きがあります。 その結果、コロナ前は県外のみならず、海外からも たくさんの人が訪れる場所になりました。 そして、この町には小学校、中学校、高校が1つずつあります。 でも、もし学校の文化が合わなくてもその子なりに 学べる暮らし方をつくりたいと思って 2017年からハイブリッドスクーリングという考え方を提唱、実践してきました。 ハイブリッドスクーリングの様子は下記から https://www.youtube.com/watch?v=a_qXTJW-dS8

年間30日以上学校に通わない子のことを不登校というそうです。 最近では小中高合わせて19万人。30日未満の子や 予備軍の子を含めると40万人近くいるそうです(日本財団調べ) https://www.nippon-foundation.or.jp/who/news/information/2018/20181212-6917.html

一人ひとりの違いが面白い

このように、ハイブリッドスクーリングでは、学校文化が合わない 不登校の子どもたちをこれまで5年間サポートしてきました。 ある子どもは小学2年生頃から学校が合わず ホームスクーリングを中心に、時々学校で給食だけ食べに行ったり 友達と遊んだりする暮らしをしながら、5教科に限らない学びをしてきました。 もう一人の子どもは、ゲームが好きでした。 でも、ゲームをやるだけじゃなくて、つくるのも好きになったので、 unityを独学で勉強してC#を学び、 気付いたらat coderにも取り組んでいました。 ただ、字を書いたり文章をまとめるのは苦手です。 私は、ハイブリッドスクーリングを通じて 多くの学校が合わないたくさんの子どもたちを見てきました。 そして、気付いたことがあります。

得意、特異を伸ばす

なるべく早めに子どもたちが自分の得意、特異なことを伸ばせば、学校に行かなくてもなんの不安もない。 逆に自己肯定感を高めに色々なチャレンジに平日の昼間から十分に時間がかけられるということ。 子どもたちは、小学4年生からsunabaというプログラミングから、スクラッチ、unity、at coderと活躍の場を広げていき、 中3となった現在では、某NPO法人のプログラムにてスクラッチを教えるサブ講師として月2万円程度を稼ぐまでになりました。 また、途中で家のDIYなどを行う際に必要な電気工事士2種の資格取得を提案したところどちらも中2,中1で それぞれ資格を取得することができました。 学校に行かない子どもたちが、自らの得意、特異を活かして、 お金を稼ぐ体験を通じて、社会と接続する。それがこれまでのハイブリッドスクーリングで5年間やってきたことでした。

学校が合う、合わないを越えて

コロナを経て、オンラインでの仕事が私の本業でも多くなってきました。 (本業は自治体や企業と行う子ども向け職業体験ワークショップの企画運営です) また、探究学習やマイプロジェクトのように、 答えが決まっていない課題に取り組む学校が増えてきました。 すると、学校に普段から行かない子どもたちは、自宅での学習でもまったく問題ないし、 普段から五教科を学んでおらず、ゲームのエフェクトに必要だから英語を自然に学び、 電気工事をするときのアンペア計算に必要なので数学を学んできました。 内発的な理由での学びしか存在していないのです。そもそも誰かから強制された 学びというよりは、自発的に行う趣味に近いものです。 この自発的に学ぶという力は、個人的にこれからの社会を生き抜く上で とても大切にしたい習慣だと思っています。

ハイラボで学んだ先の結果は一人ひとりバラバラです。 一人の子は、高校に進学した後は秋田県を離れて自分で一人暮らしをしてゲームプログラマーとして起業したい。 一人の子は、5年間学校に通っていなかった後に、学校に行きつつも電気工事士1種を目指して勉強中。 一人の子は、学校に行かずにオンラインフリースクールと並行してハイラボに参加中。 ハイラボでは、1つのゴールを設定しているわけではないので、 それぞれの子どもが望む生き方を実現できるきっかけとなるようはたらきかけています。 ハイラボでは、子どもにはたらきかける際に 大事にしていることが4つあります。

地域、大学進学率を越えて

五城目町は小学校、中学校、そして高校がそれぞれ1つの小さな町です。 五城目高校における大学進学率は都市部の高校に比べて非常に低いものです。 地方の小さな町では、学ぶ機会、そして学び続けるコミュニティが限られているのが実情です。 だからといって、日本の大学進学率を上げたいということはありません。 ○○大学に入ったから安心という考えは、もはやありません。 そして、海外の大学に入学したから安心ということではないともいえます。 ハイラボでは、学び続けるコミュニティとその仲間との出会いを なるべく若いときにつくっておくことの重要性を大事にしています。 そのためには同学年程度の、住む場所や得意、特異が違う属性の存在との 学びの中から生まれる刺激が重要だと考えています。 (ビゴツキーのZPDや、 レイヴとウェンガーによる「状況に埋め込まれた学習」が近いです)

学習環境の中に多様な人が混ざれば、五城目町のような田舎の 地域が持つマイナス点は単なる特異に代わります。 人がいないということは、音がたくさん出せるということ。 空き家が多いということは、DIYやり放題ということ。 家が広いということは、リモートワークに最適ということ。 雪が多いということは、その景色を使ってサービスを生み出せるということ。 それら豊富なテーマを用いて、英語と電気とプログラミングという道具を使って 学び続けることをただひたすらに楽しむ。 そのような場所がこれからのスクーリング(学び続けること)に 必要ではないかと思っています。

ハイラボ内で教えあうと、感謝の気持ちとしてコインがたまります

コインは半年経てば自動的に消えていきますが、教えてくれた人への感謝の気持ちとして活用することもできます。 このコインを貯めていくと五城目町に来てもらったときに、五城目町を案内したり、探究型プログラムを受けることができます。 詳細は、コミュニティ内でお知らせいたします。

正しい答えは探してもないので、学び続けて創り出そう

ハイブリッドスクーリングラボで学んだ通りにやれば、全てがうまくいくというものではありません。 日々、アンテナを尖らせて、色々なことに興味を持ち、チャレンジしていくことは必要です。 でも、それは学校が合う、合わない関係なく、これからの人間に、皆必要なことです。 もしかすると、 日々、アンテナを尖らせて、色々なことに興味を持ち、チャレンジしていくためには 現在の教育システムが生み出した学校という装置は時間が長すぎるのかもしれません。 そして、中にいる教員や生徒という存在それぞれに無意味にプレッシャーをかけすぎなのかもしれません。 フィンランドでは、学校教員が年間に教える授業時間が600時間と、 アメリカなどの授業時間に比べて半分ぐらいだそうです。 それは、学校外での学びを先生が大事にしており、 先生自身も常に自己研鑽する必要があるからだそうです。

一度、生徒も学校の教員も保護者もその抑圧から抜け出して、 自分でモクモクと学ぶことを純粋に楽しんでみる。 そして、教え合いながらもらえる対価に喜びを得る。 興味関心ある方は、ぜひハイラボにご参加ください。 https://g-experience.org/contents/info.html

ご質問、ご相談は下記から https://g-experience.org/contents/mail.html

コミュニティの詳細情報

コミュニティの概要

ハイブリッドスクーリングラボ(ハイラボ)は、 子どもたちが自分の興味関心を伸ばし+将来つながる仕事を生み出す スクーリング(学び方)を実現する場所です。 学校の仕組みが合わない、 時間で区切られた学びがしんどい、 1つの物事に集中しすぎる。 ハイブリッドスクーリングは、 そのような特徴を持った子どもたち向けの学びの場を 秋田県五城目町で5年間提供してきました。 5年間参加したハイブリッドスクーラーの中学生は 全員15歳までに、電気工事士二種に合格し、 企業から業務委託収入を得ています。 ハイブリッドスクーリングラボでは、 このような実践プログラムをオンラインに対応した形で 全国に広げていきます。 メインファシリテーターは、 NPO法人cobonおよび合同会社G-experienceで 2万人以上の子どもにキャリア教育や こどものまちを提供してきた松浦真が行います。 ハイラボを通じて、プログラミングや電気工事をツールとして 自らのキャリアを創造的につくっていく子どもたちを育んでいきます。 ※ 本プログラムの主な対象者は10歳~15歳とします。  

オーナー情報

まっつん

協定中のコミュニティ
場所

秋田県五城目町

行き方

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