コミュニティの紹介
コミュニティの詳細
きっと経験したことがあるあの”むだ時間”。 大人になっちゃった僕らは、あの無駄だったひとときのことをよーく覚えていて、 「むだ(生産性ゼロ)だったけどああいう時間って本当はめっちゃ大事だったよなー」としみじみ思うわけ。
クラスメイトや部活やサークル、同中(同じ中学)の仲間なんかと放課後や休日に集まってだらっと過ごすあの時間。 課題をやってるようで、やってなくて。 話してるようで、ずっと無言だったりして。 と思ったらどうでもいいくだらないことで盛り上がって。 寝てるようで、なにかおもしろいこと企んでたり。 恋話したいけど、できなかったり。 悩んでるけど、強がってたり。 周りのいい大人から見れば「学生なんだし時間を有効に使えよ!」と思われるんだけど、このなんとも言い難いひとときって、それを許してくれる大人や場所や空気みたいなものが絶妙に揃ってはじめて成り立つ空間だったりするんだよね。
街に出れば、マックもスタバもサイゼもフードコートもあって、少しお金を出せば無駄時間を過ごしてもOKな空間は見つけられるよね。 多くないお小遣いやバイト代を使ってでも友達や仲間と過ごしたいと思うよね。 けどね。そうしょっちゅうできるものでもないし、むしろ近所の自分のまちに1つもそんな空間ないやん! 近所の飲食店は大人(おじさん・おばさん)の行くとこだし、親や知り合いの目があったり、だらっとしてても真面目に勉強してても、遊んでても文句を言われない場所って近くにないやん!
ある日の午後、駄菓子屋の店番してたらめずらしく、近所に住む女子高生が2人来てくれた。 駄菓子を買って、店内のベンチに座ってだらだらしゃべってたんだけど、 「(このまちに)私たちが居れる場所ないよねー」 「そうそう、行けるところなーい」 て言ってて。 その頃ちょうど使い方を模索してた旧醤油蔵を思いつきで紹介してみた。 「もし良かったらあそこ使ってみてよ」 2人はその足ですぐ見に行ってくれて、走って帰ってきたの! 「あんなところ使っていいのー?!」って! 興奮して戻ってきた2人は、「来週友達誘ってくる」って言って帰ってった。
そのあとすぐ「そんなことあったよ。」と仲間に話してみたら、 「え?それめっちゃいいね!」 「なんかすぐできそう!」 「やってみようよ。」 って盛り上がっちゃって、急にワクワクしてきた! じゃあ、どういう仕組みがいいかな?と考えてた時に、このシェアビレッジに出会っちゃったもんだから、「これだっ!!」って。
例え話になるかな? 僕が小学生の頃、夏休みの朝のラジオ体操が終わって帰る途中にあった1件の酒屋。 また朝の7時くらいだけど、僕らが集まると酒屋の兄ちゃんがいつもアイスを奢ってくれた。 僕らはベンチに座って、みんなでこんなことを話してた。 「あそこでクワガタがいっぱいとれたよ!」 「あの海で泳ぐとめっちゃ棘が長いウニがいて襲われるからやめた方がいいけど、度胸試しに行くか?」 「宿題が終わってないから助けて(泣)」なんて。 酒屋の兄ちゃんはそんな話を聞きながら、たまに話に混ざってくれて、僕らと同じ目線で一緒に情報交換してくれたりアドバイスしてくれた。 釣りの穴場だったり、バイクや旅の話だったり、地域の祭りの情報だったり。。。色々。 普段小学生は酒屋に入ることはないし(おつかいとか買い物あれば別だけど)、間違いなくその時間の酒屋は、僕らが居てもいい場所だった。(アイスも手に入るし)
だからここでいうと、 酒屋の兄ちゃん=やまろくむらの村民 奢ってくれたアイス=関わり方(月額プラン) 酒屋=居場所(ヤマロクソース) ってこと。
でもね、ただ青春を謳歌する学生達に、好きなように使える場所を奢ってあげるだけではダメだと思っていて。 きっと、あの”むだ時間”が将来大切な”なにか”になるには、いい距離感で口出ししてくれる不思議な「大人達」が必要なんだと思う。 先に紹介したような酒屋の兄ちゃんみたいに、家と駅と学校の往復の中では見たり聞いたりすることができない世界を垣間見せてくれる、親とも先生とも兄弟とも違う、不思議な大人達が必要で、その大人達が楽しそうであればあるだけ、”むだ時間”は未来を素敵にしてくれると信じている。
たくさんの不思議な大人達が、いろいろな遊びや仕事、お金や価値や学び、恋や旅や失敗なんかを、小出しにしてくれることで、その瞬間は”むだ時間”だったとしても、きっと将来は”すてき時間”だったとかって感じてくれると思うんだよね。 そんな”むだ時間”を奢ってくれている不思議で楽しそうなかっこいい大人達を、学生達に知ってもらいたい。 ほんと紹介したい大人、めっちゃいるからw
世の中を変えたいなんて大それたことは言わないけど、手の届く範囲の未来はおもしろくしてみたい。 けどきっとそれができるのは、僕ら大人じゃないと思ってる。 でも僕らができないという意味でもない。 どうやって手の届く範囲の未来をおもしろくしていこうとしているのか、仲間や理解者とか、当然苦労とか失敗とかも含めて、過程を楽しんでいることを、遊びや雑談の中でなんとなく感じてもらうこと。 そういうことは僕らができることだし、それが繋がった先がおもしろい未来の風景なのかもしれない。
勉強や仕事でもなく、かといって単に遊びってわけでもない、『おもしろいこと』を継続的にできる状況を創り出すってこと?(うまく言えない) だから手の届く範囲ってことがミソなんだよね。 想像できる範囲っていうか自分達で変化を感じれる範囲。 歩いて行けて、顔がわかって、気軽に寄れて、声が聞けて、一緒に笑える範囲。 そんな身近な範囲の未来が、しぼんでいくイメージじゃなくて、小さくても楽しく継続できるようなイメージにしたくて。 これからの未来を想像して、手の届く範囲で、おもしろく小さな挑戦ができる、そしてそれをおもしろがって優しく支援できる。 そんな風景。 そのためにこの「やまろくむら」で身近な未来に投げ銭してみよーよ!
話がだいぶそれたけど、学生達に”むだ時間”を過ごせる場所を奢りたい。 だけどほんとはそれだけじゃなくて、きっとずっと未来で「むだじゃなかった!」って言ってもらいたいんだよね。 僕らがそう感じてるように。 僕自身、もう少し早く不思議な大人達に出会えてたらなーって心の中で思ってる。 だからこのシェアビレッジの仕組みで、やまろくむらで、大人が少し関わってみたい。 むだ時間の先にある大切な”なにか”は、その人にしかわからないけれど。 「あの時あんな話聞いたから」とか「あの人が言ってたおもしろい人に会いたくて」とか。 きっと、時間差で”むだ”がむだじゃなくなる瞬間がくると思うし、その瞬間から大切ななにかが始まると思う。 そうあってほしい。
また、その”なにか”は、立派で正しい答えとかじゃなくて。 おもしろくてしなやかな最適解というか、むしろその最適解を探す途中のドキドキとかワクワクとか。 実験とか、失敗とか、経験とか。 そういうことを大目にみてあげられる自分自身や周囲だったりするのかも。
やまろくむらを始めることで、何をしたいんだろう。 僕の好きな音楽家、坂本慎太郎が言った言葉。 「音楽は役に立たない。役に立たないから素晴らしい。役に立たないものが存在できない世の中は恐ろしい。」 音楽を生業にしている彼が、それを役に立たない(むだ)ものとして理解していて、でもそれが無い世の中はきっと想像できないくらい恐ろしい世界だと。 ここでずっと言ってる「むだ」ってなんだろう。 本当はもっときちんとかっこよく置き換えると「余白」って言い方もできるような気もする。
でもね。「むだ」の方がいい。 「余白」って余った部分でしょ?ちゃんと余裕があって、余るところ。 そうじゃない。 一瞬一瞬を懸命にがんばってる学生のみんなに、余白なんてないんだよね。 ”むだ時間”を過ごしている間も必死だと思うから。 余裕のある人の余った時間ではなく、一生懸命にがんばってる人の精一杯の抵抗。 それをさ。周囲は”むだ”というんだよ。たぶん。 だからね、ちょっとだけ理解してる大人達がいるぜって。 言葉にしないけど、態度で示すみたいな、やまろくむらがあってもいいんじゃない? やまろくむらで見たい風景って実は、 隣にいる者同士(学生と大人とか)が無言で居ても間が持たなくない、 庭のベンチで一緒にコーヒー飲んでても会話がなくてもいい、 そんな状態なのかなー。(わかるかな?)
長々書いたけど、実際どうするの?みたいなところをちょっと解説。 はじめに「村民になる方法」。 村民になるにはどうするの? 1 駄菓子ツバメに行く 2 「やまろくむらに入りたい」って言う 3 学生証の提示と登録手続き 4 ルール説明と村民カード発行 5 村民になったら友達を紹介できる(紹介制度)
次に。 村民同士のマナー、「村民心得」を作ったよ。 やまろくむら村民心得 ・みんな同じ一人の人間 ・それぞれの好きなあいさつのかたち ・よーく聞いて、一旦考える ・時・場所・場面を感じる ・みんなで使ってみんなで守る(共有の財産と自由と責任) 最後に。 やまろくむらでの学生のみんなの役割。 日々のヤマロクソースの管理清掃。 ・毎使用後の簡単な清掃(机を拭いたり、掃除機かけたり、掃いたり、ゴミを捨てたり)。 ・たまの草むしりや、DIY作業のお手伝い。 日々のやまろくむらの情報発信。 ・それぞれのできる範囲で、SNSやその他ツールでやまろくむらの状況を発信。 上記以外は、この場所と空間を。心得に見合う形で、思い思いに使い倒してもらうこと。
少しのルールやマナー(心得)はあるけれど、正直何も考えずに好きに使ってほしい。 もしダメなことがあったら教えるから。 勉強するもよし、友達と話すもよし、ゲームしても、YouTube見ても。 でもね、この場所の維持や管理にもお金っていうのがかかっていて、そのお金をみんなの代わりに出してくれている(奢ってくれてる)大人がいることをちゃんと理解はしてほしい。 みんなのむだ時間が、将来きっとむだじゃない時間になるはずって信じてるかっこいい大人達がいるから。
上で出てきた酒屋のにいちゃんみたいに、さらっとかっこよく、関わってるのか関わってないのかわからないくらいの、ちょうどいい感じで学生達と遊ぶ空間ができたらなーって思ってます。 もちろんお金を出すんだから、その分の権利は行使してもらって当然だし、そこにも価値はある。 でも、それとは全く違うところにある価値みたいなものも感じてもらいたい。
例えば、自分のスキルを教えたり(スキルシェア)、世代を超えた友達ができたり、もしかしたら若い世代の考え方を知って新しいビジネスに活かせたり、一緒にアクション起こせたり?! けれどね、「そうすべきだ!」と言ってる訳じゃなくて、自分達が味わった、もしくは味わえなかった、青春のむだ時間に、ちょっとだけスパイスを足すような感じをイメージしてもらえたらなーって思う。 この村をきっかけに大人も学生もごちゃまぜの、ゆるやかな仲間達をのんびり増やしていけるような、家族とも学校とも会社とも同世代の友達とも違った、「なんか気の合うやつら」みたいな関係性を期待してみてほしい。 時間はかかると思うけど、きっとそういうことってだんだんわかると思うんだよね。
こんにちは。”やまろくむら”のまいです。 この”やまろくむら”を妄想した張本人コーセーさんってこんな人ってところを私なりに解説しますね! まず、蒲原の古い通り沿いで、小さな駄菓子屋と宿を家族で営んでます。 (この辺の話をすると長いので割愛。直接聞いてみて。) 次に、見た目や行動とは裏腹に、目立つのは好きじゃないタイプ。 (本当はいつも誰か代わりにやってーって思ってるらしい) でも、ひとたび通りに出れば、いろんな年代の友達と遭遇して、手を振り、いつのまにかおしゃべりしてる。 コーセーさんの友達は赤ちゃん〜お年寄りまで幅広いのだ。 そして、座右の銘は怪我好き。(?) どんなことでも失敗(スケボーだと怪我ね)をたくさんして上手になるよねっていつも言ってて。 うまくいかない悔しい気持ちや、できるようになりたい想い、できるようになるまでの経験なんかを積めるし、結局あとで笑い話にできるよって。
このやまろくむらも、たまたま近所の女子高生とのおしゃべりがきっかけで、彼女たちの居場所がないことに気づいちゃったから、”失敗でもいいから自分達の思うこと(このむら)をかたちにしてみよう”って動き出しちゃったんです。 きっと私達がそうだったように、近所のおもしろくてかっこいい大人たちが、うまくいえないちょうどいい距離感で学生たちと繋がってみることで、豊かなむだ時間を過ごせる場ができるんじゃないかな。 そんなイメージを私も持てたから、やまろくむらに関わってます。 とりあえず、蒲原に、やまろくむらに、駄菓子ツバメと燕之宿に、ちょっと寄ってみてください。 きっとそれが一番だと思いますよー。 解説になってないですねー(泣)
大人の村民の皆さんから集めたお金(会費)は、賃料・水道光熱費・Wi-Fi・備品代などに使用します。 コインの使いみちは、今後みんなで相談して決めたいと思います。
コミュニティの概要 | このまちに存在しない青春のむだ時間を過ごせる場所を、村民達で学生に奢ってあげるコミュニティ。 ただ奢るだけじゃなく、若人と目線を合わせて、かっこよく、いい感じに関わって、楽しそうな大人が身近にいることを伝えてあげる。 イメージをつけるには、このYouTubeを見てね。 https://youtube.com/playlist?list=PL3dw642OlG0mHevbAckDGLbrmxPXBh1JP |
---|---|
オーナー情報 | コーセー |
協定中のコミュニティ |
|
場所 | 静岡県静岡市清水区蒲原3丁目19-28 志田邸奥の旧醤油蔵 |
行き方 | JR東海道本線の新蒲原駅から徒歩7分 国登録有形文化財”志田邸”の奥にある旧醤油醸造蔵「ヤマロクソース」 志田邸西側駐車場から黒い門をくぐって右奥へ 志田邸 Google MAP https://goo.gl/maps/HrvvSAr5bPKiYJpAA |